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【インタビュー】イラストで覚える単語帳が大ヒット! himeさん「“使える”単語を楽しく覚えて」

昨年夏、高橋書店から刊行された、イラストで覚える hime式 たのしい韓国語単語帳。著者のhimeさんは、35歳で韓国へ語学留学。その後2009年より自らの体験を通じた韓国情報を発信するブログ「アラフォーから韓国マニアの果てなき野望」を開設し月間50万PVを超える人気ブログに。今では本の出版のほか、韓国語講座、ソウルツアーの企画などを手がけています。また最近では、書籍のカバーイラストを手がけるなどイラストレーターとしても活動中です。

本書『イラストで覚える hime式 たのしい韓国語単語帳』は、語呂合わせのイラストで覚えていくタイトルどおり“楽しく”単語が覚えられる1冊として話題を集めamazonランキング 韓国・朝鮮語ジャンルにて1位に。今回、himeさんに本書についてのお話をお伺いしました。

いつもカバンに入れておきたい、キュートな表紙☆

“使える”単語を楽しく覚えて

ー『イラストで覚える hime式 たのしい韓国語単語帳』は、単語のゴロ合わせの発想とhimeさんの独特でポップなイラストが目を引きますね。本書を出すことになったきっかけを教えてください。

hime: この本の企画自体は、かなり前から温めていたものです。私が「TOPIK」という韓国語能力試験の最上級を受けようとしていた時、普通に勉強しても単語が覚えられなくて苦労していました。そんな時に、自分でゴロ覚えしやすいイラストを描きながらマイ単語帳を作ったのが始まりです。この本の巻頭でも紹介していますが、この単語帳は進化してきました。私のブログや韓国語講座などで私の勉強法としてこの単語帳の実物を見せる機会があるんですが、皆さんこの単語帳を欲しがるんです(笑)。この手作り感満載な私の単語帳を、そのままでいいからとにかく印刷して! って。とはいえ、そのままを出すわけにはいきませんし、どうせなら初級単語、中級単語でまとめて新しくイラストを描き下ろして出したいと考えていました。高橋書店さんとは、以前、『イラストでわかる はじめてのハングル』でご一緒していた経緯があり、担当編集さんも私の企画意図を理解してくれて今回出版することができました。

ー表紙はもちろん、中を開いても楽しい絵が満載で、勉強の参考書特有のとっつきにくさがないと思います。

hime:そうですね。単語本といえば、「2000語収録!」とか、とにかくたくさんの単語が本に収録されている方がなんだかお得な感じがしますよね。私も経験がありますが、語学を始めたばかりの頃って、参考書を選ぶ時にその文字につられて買ってしまうことがあると思います。でもたくさん収録されていてもなかなか覚えられるものではないし、逆に途中で諦めちゃうこともある。経験ありません? 1/3ページくらいのところでやめちゃうとか。だったら欲張らず、確実に、絶対に必要なものを覚えられる本を作りたいと思いました。1ページで紹介する単語は1つか2つ。私が覚えてきた、その単語をイメージしやすいゴロ合わせのイラストで贅沢にページを使いました。

ーイラストは全て描き下ろしなんですか?

hime:全部描き下ろしです。だいたい3、4ヶ月くらいの制作期間だったんですが、時には担当さんにお尻を叩かれながら、本当に鼻血が出るぐらいゴロ合わせを考えたことも(笑)。2週間で30、40くらいのイラストを描いたんじゃないでしょうか。想像以上に苦労しましたね。ただ「猫」という単語の横に猫のイラストをただ描く訳ではないんですよ。「りんご」っていう単語を記憶に残すためにいかに印象に残るゴロ合わせのイラストを描かないとならないわけです。私はお笑いが大好きなので、なるべく「ぷっ」て笑えるイラストを描きたかったので…そういう方が記憶に残るんですよね。感情が動くと右脳が動くわけですが、右脳が動くと記憶に残りやすい。だからこそ笑えるものを描きたいと自分でハードルを上げて(笑)。イラスト化のダジャレアイデアは、編集さんや夫にも考えてもらったり。またそのアイデアからイラストに表現するまでも時間がかかりました…でも妥協したくなかったので、本当に細部までこだわって描きました!

ーそんな舞台裏があったんですね…ちなみに、今回の本の中で一番描くのに苦労したイラストは?

hime:ゴロ合わせが思いつかず最後まで描けなかった単語もいくつかあります。“借りる”という意味の「빌리다(ピルリダ)」なんて、面白いのが浮かびそうなのに、なかなかいいイラストが浮かばなかった。でも本が出てから、購読者から“汚い”という意味の「トロプタ」って単語を思い出す時、私が本で描いた、汚い豚のイラストをぱっと思いついたと言われたんです。もちろん、普通に単語を覚えたほうが早いという人もいると思うんですね。でもこの単語を覚えるところでつまずく人が圧倒的に多いと長年感じていて、そんな人のために一生懸命に作りましたのでこういうエピソードはほんとに嬉しいです。苦労した甲斐があります。

ーイラストにも工夫があるんですよね?

hime:はい。イラストのほとんどはパソコンで描いているんですけど、一部は手書きにしました。パソコンだと色の塗り方とか単調になってしまうので、1冊全てこれだと飽きるかなと思って。筆ペンでタッチを変えて描いて、手描きの味を生かしたものも盛り込みました。カラフルにするとか。を見ている人たちの中に、どこか引っかかりを残す。脳細胞への記憶に残りやすくする工夫なんです。

ー脳細胞への記憶に残りやすくする、なんて! himeさんがここまで単語を覚えるためにそこまで考えられているのに驚きました。

hime:単語がわからないと、まず相手が何を言っているかわからないじゃないですか。文章として理解できなくても知ってる単語があればそこから理解していける。一方で、自分から話す時にも単語をたくさん持っていなければ話せないですよね。聞く、話す、相互で単語力が問われるわけで、とても重要なんです。たまに、完成されたフレーズをまるまる覚えて喋っている方もいますが。これでは応用力がきかないからその後が苦労する。単語を覚えていく方が断然いい、ドラマを見てても知ってる単語が耳に入ってくるだけでテンションが上がると思いますよ。

ーそんなhimeさんの経験が細かいところまでに生かされている渾身の1冊ですね。

hime:見た目から想像できない部分で、意外と考えて作っているんです(笑)。シチュエーションごとにも分けていますので、皆さんが必要なジャンルから選んで覚えて行くのもいいと思います。旅行のカテゴリには、買い物に使う単語、例えば「買い物袋」とか、試着する時に「鏡はどこですか?」で使える「鏡」という単語とか、使える単語満載ですから旅行の時にもぜひ持参して欲しいです。持ち歩けるように装丁にもこだわりました! このペパーミントグリーンのカバー、可愛いですよね? テンションが上がりません?

ーはい、カバーを外してもまた可愛いです! 参考書を出すのが気恥ずかしくなく、電車や外出先でも気軽に取り出せます。

hime:いつでもどこでも取り出して、どんどん覚えていって欲しいんです。これは私の個人的な考えですが、インプットするだけでは記憶は定着しないと思います。勉強したことは発揮する場所を設けると実力が確実に伸びていく。例えば、ドラマを見て覚えた単語に気づく、旅行で使うのも悪くはないですが、おすすめは試験を受けること。試験は実力を飛躍的に伸ばすには欠かせません。そしてこの本は、TOPIK初級を受ける方の対策本としても使えるんです! なぜかと言うと、この本で取り上げている単語は、私が最新3回分のTOPIKをチェックして、登場する頻度が高い単語から厳選しているから。どこよりも最新の情報を取り入れた本だと自負しています。ふざけているようでも結構考えている(笑)、そんなコンセプトでもあるんです。ぜひ手にとっていただければと思います。

 

イラストで覚える hime式 たのしい韓国語単語帳 書籍詳細サイトはこちら

 

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プロフィール:

hime/韓国ブロガー、イラストレーター。映画で見た韓国俳優を好きになったことがきっかけで、35歳で韓国へ留学。帰国後は旅行会社に就職したものの2年でリストラに。そのときの経緯をブログ「アラフォーから韓国マニアの果てなき野望」で発信。その後韓国語勉強法や韓国ネタも紹介するようになり、月平均50万PVを誇る大人気ブログへ。著書に『イラストでわかる はじめてのハングル』(高橋書店)、『TOPIKⅡに合格するノート』(HANA)がある。その他『Q&A Diaryハングルで3行日記』(アルク)のイラストも担当、HISの韓国ツアーや韓国語講座も企画・開催している。

Instagram【@hime.kmania
Twitter【@himekmaia
ブログ【アラフォーからの韓国マニアの韓国マニアの果てなき野望!

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